加工方法
クリンプ金網
<クリンプ金網とは>
クリンプ金網は、 あらかじめ素線を特殊なピッチのギアでクリンプ(曲げ)加工し、線材の山と谷をかみ合わせて編んだ、目動きのない丈夫な構造の金網です。クリンプでも一般的な呼び名として4種類があります。
①平織 ②クリンプ織 ③トンキャップ織 ④変則織

<特長>
細い線材を使用した平織は、 腰がなかったり、 目がズレたりする欠点が有りますが、 クリンプにすることにより欠点が緩和されます。 また、 クリンプ金網は、 太い線材が使用でき丈夫な金網ができ、目開きも自由に選定できます。
フラットトップ金網
フラットトップ織金網は表面を滑らかにし、突起を裏面にしています。
ロッククリンプ金網
ロッククリンプ金網は、 クリンプ金網と同様にギアでクリンプ(曲げ)加工した金網で、 縦線と横線が重なる部分をクリンプし、 縦線と横線がしっかりと噛み合う構造で、 目動きのない丈夫な構造の金網です。
平線金網
断面が円の線材を利用する金網がほとんどですが、平線金網は、断面が長方形の線材を利用した金網で、金網表面にでこぼこ感が少ない金網です。
織網
織方としては左図のように最も一般的な織方で、織機によって製作され、縦線と横線が交互に交差しており、普通8mm目以下の細かい編目の金網は、ほとんどこの織り方を採用しております。

<メッシュとは>
編目の大きさを表す単位で、1インチ(25.4mm)にある目安をいいます。
線径/メッシュ/開き目 寸法図
溶接金網
溶接金網は、 線材を縦線と横線を直角に配列させ、 交点を電気抵抗溶接するため目崩れのない金網が製造できます。線材は、 鉄線・ステンレス線で、 線経1.6~6mm。
標準寸法表/溶接金網重量表
亀甲金網
線材を3つねじり合わせたもので、網目はちょうど亀甲状になります。
軽量で目動きがなく価格が安い為に建築用保護網、養鶏用、土木用、漁業用、保温工事用、その他広範囲に使用されています。
網目呼び寸法表
ひし形金網(フェンス)
ひし形金網は、工場・作業場の危険防止網・間仕切用隔壁・生コン吹付下地材・コンベア金網・窓保護網・外柵フェンス・鉄道や道路の安全網・その他広範囲の用途に利用できます。
(駐車場のフェンスは、 φ3.2×56×56 芝 1 が多く使用されています。 )

<材質>
ビニール被覆線 亜鉛メッキ鉄線(3種メッキ) ステンレス鋼線全般 他
編目と線径の標準組合せ表
その他の織り方
綾織
縦線と横線が一定の間隔を保ち相互に 2 本以上ずつ乗り越しているもので、 比較的高メッシュでかつ大きな荷重を要求されるろ過用などに使用されています。
杉綾織
綾織の一種で金網の均整を保つため25~50㎜位ごとに綾目を替えてバランスをとった織方です。比較的太い線を用いて網を織ることが可能であると同時に、綾の流れが分水界状になり、 ろ過の水切れも良く金網の伸びも少ないという利点があります。
畳織
この織方は平織の一種で、丁度畳表のように横線が相接して並べられています。従って垂直方向には空間がなく、斜方向に空間を有するという特徴を持ち、 遠心分離機等ろ過用に最適の織方です。
綾畳織
その名の如く綾織と畳織とを結合した織方で、それぞれの特徴を兼ね備えています。
縦撚線平織
平織で縦に撚線を用いたもので金網に柔軟性を要求されるもの、 乾燥機等のコンベアに最適です。
からみ織(デミスター)
細い線で編んだ網を 2 枚 1 組として何層にも重ねて造ったマット状のものです。 98%前後の空間容積を持ち、ガスに含まれているミスト及びダストを分離除去する時等に使用されます。
表面処理
焼付塗装
金網の表面を専用の塗料を塗って、高温の熱をかけて行う表面処理方法です。
電解研磨処理
製品を電気化学的に研磨する表面処理方法です。機械的な研磨と違い、金属的に非常にクリーンな表面を得ることが出来ます。
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私たち大洋金網は、
金網/金網製バスケット/バーベキュー網/洗浄カゴ/線材加工(設計)など、
様々な種類の線材加工・設計・製造・販売をしています。
お客様のニーズに合わせて複雑な加工方法も可能です。
金網に関するご相談なら、何なりとお気軽にお問い合わせください。
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※ 金網曲げ、線材曲げ、アルゴン溶接、自社加工製作しております。
※ 溶融亜鉛メッキ加工、電気メッキ加工、電解研磨加工、粉体焼付塗装加工も承ります。
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